手の太陰肺経のツボに列欠というツボがあります。
このツボは「四窓穴（しそうけつ）」といって古（いにしえ）より身体の特定の場所に効果テキメンといわれるツボのひとつなんですね～※。

※「難経」や「鍼灸聚英」などに¨肝腹三里留、腰背委中求、頭項尋列缺、面口合谷収¨と記載されています。

四窓穴のラインナップは以下の通り

肝腹は足三里に留む　☚　お腹の不調は足三里の範囲内という意味
腰背は委中に求む　☚　腰背部痛は委中に求めよという意味
頭項は列欠に尋ねる　☚　頭や首の不調は列欠に尋ねよという意味
面口は合谷に収まる　☚　顔面（目を含む）や口のトラブルは合谷で解決という意味

今回はこの四窓穴の列欠で効果テキメンであった片頭痛について報告します。

Aさんは4年前から片頭痛に悩まされるようになった。痛む場所は大体決まっており今は左のこめかみが痛い。頭痛と連動して動悸もあるので悩ましい。

一回目の施術時、
左右両方の列欠を指で押さえると激痛が走ったので指先から体幹の方向に向かって鍼をしたところAさん曰く「ものすごく響いた、頭痛も治まった」とびっくりしていた。

二回目の施術時に、前回以降は頭痛と動悸は殆ど無くなったとの報告をうけ、ツボの効果に我ながら驚きました～
Aさんはセルフケアのアドバイスも受けいれて、自分で列欠にお灸をしたりマッサージをしていた模様。

Bさんは頭痛、首肩こり、眼精疲労、胃もたれなど複数の症状がある方。
列欠のツボ押しセルフケア方法を伝えたところ毎日実行され片頭痛が大幅に軽減したとのこと。

古典に記されている列欠には、実際に頭痛や片頭痛を取り去る効果があるようでツボの効果をしみじみと感じたエピソードです。

列欠の場所は以下のとおりです。

©代田文誌「鍼灸真髄」より

手を交差させて人差し指の先端があたるところが列欠です。
少し強めに押して圧痛を感じたらあなたの頭痛のツボの可能性大。
ぜひツボ押ししてみてくださいね！



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