2019年08月20日
ホルモンバランスを整える陽池(ようち)【日々のツボ TE4】
_ 手の少陽三焦経
下半身を整えるツボ
便秘や頻尿、婦人科系など、下半身の不調を整えるツボが陽池です。特に沢田流では、子宮位置異常を矯正するツボとされており、中脘(ちゅうかん)と合わせてお灸で整えると子宮左屈および後屈が矯正されるといわれています。子宮左屈は大腸を圧迫して便秘の原因となります。子宮の位置が矯正された結果、内臓の位置が正常になり便秘や頻尿の改善につながります。
ホルモンバランスを調整するツボ
陽池が属する手の少陽三焦経の三焦という臓器は、他の経絡の臓器と異なり、解剖学的に存在が確認されないため、三焦とは、内分泌や神経をつかさどる経絡でではないかという説があります。内分泌ホルモンや神経伝達物質のバランスを調整する働きを三焦系の原穴である陽池に期待したいものですね。実際、沢田流では三焦=リンパ系とされており、母乳の出を良くするために「中脘」「陽池」「天宗」にお灸をしたとのことです。これは射乳ホルモン、プロラクチンの働きと似ています。
陽池の主治
ホルモンバランス調整 糖尿病 子宮位置異常(左屈・後屈)難聴
手根部の痛み 頻尿 便秘
陽池の場所
薬指と小指の間を摺り上げて止まる手首の窪み。
総指伸筋腱の外側の凹んだところ。
セルフケア方法
・せんねん灸などのお灸
・ツボ押し
【補足】内分泌ホルモンについて
ホルモンは身体機能を調節する化学物質です。
実際には、全身のホルモンバランスは主なところで、
内分泌器官により調整されています。
【内分泌系】
内分泌ホルモンとしては、脳下垂体前葉より分泌される成長ホルモン、プロラクチン、黄体形成ホルモン(LH)、卵巣刺激ホルモン(FSH)、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、脳下垂体後葉より分泌されるバゾプレシン、オキシトシンと、下垂体ホルモンの標的臓器より分泌されるエストロゲンやプロゲステロンなどの性腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモンが代表的なところです。現在、ホルモンとして確認されているのは100種ほどもあり、今後も増える可能性があるとのことです。
なかでも、脂肪組織から分泌され動脈硬化や糖尿病の予防にも役立つ「アディポネクチン」は新しく発見されたホルモンの一つでダイエットの味方になるホルモンです。
脳下垂体
他の内分泌器官からホルモンが分泌されるようにコントロールするためのホルモンです。
脳下垂体には前葉と後葉があり、それぞれ下のホルモンが作られています。
【前葉】
・成長ホルモン ⇒ 成長促進 老化抑止
・甲状腺刺激ホルモン ⇒ 代謝促進
・副じん皮質刺激ホルモン ⇒ 血糖上昇・血圧上昇
・性腺刺激ホルモン ⇒ 乳腺発達(女性)・精子形成(男性)
【後葉】
・抗利尿ホルモン ⇒ バソプレシン分泌による水の再吸収促進
・子宮收縮ホルモン ⇒ オキシトシン分泌による分娩(ぶんべん)促進
甲状腺
全身の細胞活性を高くし、成長を助けるはたらきをします。
甲状腺ホルモンが多すぎると「バセドウ病」、少なすぎると「橋本病」に繋がります。
副甲状腺
骨や腎臓に作用して、血液中のカルシウムを調節する働きをします。
このホルモンが多すぎると骨の中のカルシウムが減る骨軟化が起こり、少なすぎると、神経が興奮して主に手足の筋肉の痙攣が起こりやすくなります。
副腎
副腎皮質ホルモン:
コルチゾール、アルドステロン、アンドロゲンなど。血液中の水分やミネラル、糖分の量を調節。性ホルモンの調節
副腎髄質ホルモン:
アドレナリン、ノルアドレナリンなど、ストレスに対する反応を調整するはたらきをしています。
膵臓
インシュリンを分泌。血糖値を下げる働き。
生殖腺
女性ホルモン:
卵巣から分泌されるステロイドホルモン。エストロゲンとプロゲステロン。
男性ホルモン:
卵巣から分泌されるステロイドホルモン。テストステロン。
性ホルモンには他にも副腎皮質から作られるDHEAがあり、体内で男性ホルモンと女性ホルモンに変化します。
【JR阿佐ヶ谷駅から徒歩2分】はり灸処まんねん堂
便秘や頻尿、婦人科系など、下半身の不調を整えるツボが陽池です。特に沢田流では、子宮位置異常を矯正するツボとされており、中脘(ちゅうかん)と合わせてお灸で整えると子宮左屈および後屈が矯正されるといわれています。子宮左屈は大腸を圧迫して便秘の原因となります。子宮の位置が矯正された結果、内臓の位置が正常になり便秘や頻尿の改善につながります。
ホルモンバランスを調整するツボ
陽池が属する手の少陽三焦経の三焦という臓器は、他の経絡の臓器と異なり、解剖学的に存在が確認されないため、三焦とは、内分泌や神経をつかさどる経絡でではないかという説があります。内分泌ホルモンや神経伝達物質のバランスを調整する働きを三焦系の原穴である陽池に期待したいものですね。実際、沢田流では三焦=リンパ系とされており、母乳の出を良くするために「中脘」「陽池」「天宗」にお灸をしたとのことです。これは射乳ホルモン、プロラクチンの働きと似ています。
陽池の主治
ホルモンバランス調整 糖尿病 子宮位置異常(左屈・後屈)難聴
手根部の痛み 頻尿 便秘
陽池の場所
薬指と小指の間を摺り上げて止まる手首の窪み。
総指伸筋腱の外側の凹んだところ。
セルフケア方法
・せんねん灸などのお灸
・ツボ押し
【補足】内分泌ホルモンについて
ホルモンは身体機能を調節する化学物質です。
実際には、全身のホルモンバランスは主なところで、
内分泌器官により調整されています。
【内分泌系】
内分泌ホルモンとしては、脳下垂体前葉より分泌される成長ホルモン、プロラクチン、黄体形成ホルモン(LH)、卵巣刺激ホルモン(FSH)、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、脳下垂体後葉より分泌されるバゾプレシン、オキシトシンと、下垂体ホルモンの標的臓器より分泌されるエストロゲンやプロゲステロンなどの性腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモンが代表的なところです。現在、ホルモンとして確認されているのは100種ほどもあり、今後も増える可能性があるとのことです。
なかでも、脂肪組織から分泌され動脈硬化や糖尿病の予防にも役立つ「アディポネクチン」は新しく発見されたホルモンの一つでダイエットの味方になるホルモンです。
脳下垂体
他の内分泌器官からホルモンが分泌されるようにコントロールするためのホルモンです。
脳下垂体には前葉と後葉があり、それぞれ下のホルモンが作られています。
【前葉】
・成長ホルモン ⇒ 成長促進 老化抑止
・甲状腺刺激ホルモン ⇒ 代謝促進
・副じん皮質刺激ホルモン ⇒ 血糖上昇・血圧上昇
・性腺刺激ホルモン ⇒ 乳腺発達(女性)・精子形成(男性)
【後葉】
・抗利尿ホルモン ⇒ バソプレシン分泌による水の再吸収促進
・子宮收縮ホルモン ⇒ オキシトシン分泌による分娩(ぶんべん)促進
甲状腺
全身の細胞活性を高くし、成長を助けるはたらきをします。
甲状腺ホルモンが多すぎると「バセドウ病」、少なすぎると「橋本病」に繋がります。
副甲状腺
骨や腎臓に作用して、血液中のカルシウムを調節する働きをします。
このホルモンが多すぎると骨の中のカルシウムが減る骨軟化が起こり、少なすぎると、神経が興奮して主に手足の筋肉の痙攣が起こりやすくなります。
副腎
副腎皮質ホルモン:
コルチゾール、アルドステロン、アンドロゲンなど。血液中の水分やミネラル、糖分の量を調節。性ホルモンの調節
副腎髄質ホルモン:
アドレナリン、ノルアドレナリンなど、ストレスに対する反応を調整するはたらきをしています。
膵臓
インシュリンを分泌。血糖値を下げる働き。
生殖腺
女性ホルモン:
卵巣から分泌されるステロイドホルモン。エストロゲンとプロゲステロン。
男性ホルモン:
卵巣から分泌されるステロイドホルモン。テストステロン。
性ホルモンには他にも副腎皮質から作られるDHEAがあり、体内で男性ホルモンと女性ホルモンに変化します。
【JR阿佐ヶ谷駅から徒歩2分】はり灸処まんねん堂
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