2020年10月12日
更年期に積極的に摂取したい植物エストロゲン
その他分類

女性の健康のカギを握るエストロゲン
こんにちは!阿佐ヶ谷駅から徒歩2分、はり灸処まんねん堂です。
今日のブログは、女性ホルモン様物質であるフィトエストロゲンを含むハーブについての覚え書きです。
治療院内でサービスでお出ししているメディカルハーブティの中でも、ブレンドされる回数の多いハーブです。
女性ホルモンには、卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンがあり、脳の視床下部 - 脳下垂体によりコントロールされています。
この2つの女性ホルモンがバランスよく分泌されて月経が整うことにより、妊娠・出産が可能になります。
エストロゲンは、子宮内膜を厚くする作用があり、妊娠を成立させる立役者でもあります。
また、髪や肌のうるおいを保つ、骨を強くする、丸みのあるほっそりした体形を保つ、幸福感が得られやすくなる、記憶力を維持し勉強がはかどる、などもエストロゲンの働きによるものです。
卵巣機能の低下により女性ホルモンの分泌が急激に減少する更年期には、様々な不定愁訴が起こりやすくなります。
肌のくすみ、関節の痛み、代謝がわるくなり太りやすい、焦燥感におそわれる、記憶力低下で読んだ本の内容が頭に入らない、ホットフラッシュ、めまい、倦怠感など、女性ホルモンで守られていた時代とは真逆の症状です。
(更年期に特徴的なホットフラッシュは、ほてり、のぼせ季節外れの異常発汗のことで、QOLが著しく低下する場合があります。)
こういった不定愁訴は、女性ホルモンを補充することによって緩和します。
女性ホルモン補充療法のメリット・デメリット
女性ホルモンを人工的に補充する方法としては、女性ホルモン補充療法(HRT)が代表的な療法です。婦人科系疾患による術後※に施される他、更年期障害の症状緩和にも勧められます。
※子宮筋腫により子宮を全摘したケースでは、エストロゲンのみ、子宮を温存した場合にはエストロゲンとプロゲステロンが補充されているようです。
メリットは更年期症状の緩和、女性性の維持、骨粗しょう症予防等です。
デメリットは、個人差もありますが、浮腫みや頭痛が発生すること、乳がんリスクが高まったというデータが過去に発表されたことがある、ということです。
フィトエストロゲンについて
HRTのデメリットを気にしなくて済むオーガニックなエストロゲン補充に役立つのが、フィトエストロゲンを含むハーブです。
フィトエストロゲンは、分子構造がエストラジオールに類似した植物由来の化合物です。
ただし、植物性ではあってもエストロゲン過剰摂取はエストロゲン過剰症を招きますので注意が必要です。
エストロゲン過剰症状には、巨大乳房、不正性器出血などがあります。
エストロゲン様作用を持つハーブ(フィトエストロゲン)
ブラックコホシュ
北米のインディアンの間で昔から使われてきたハーブです。
欧米の病院では、更年期のホルモン補充療法の代替法としてブラックコホシュの内服をすすめられるそうです。
効果はHRTに引けをとらず、ホットフラッシュ、動悸、めまいなどの自律神経の失調や不安、抑うつ、不眠などの精神神経症状の改善に役立てられています。
レッドクローバー
生理痛や月経過多、更年期症状の緩和に役立つ他に、湿疹や皮膚炎、気管支炎など抗炎症作用を持つハーブです。
更年期のホルモン補充療法の代替として自律神経の失調症状や骨粗鬆症の予防に用いられています。
その他のフィトエストロゲンには大豆イソフラボン、シャタバリ、マカ、吉野葛があります。
女性ホルモンの分泌量をコントロールするチェストベリー
チェストベリーはフィトエストロゲンではありませんが、脳下垂体に直接作用して女性ホルモン分泌をコントロールする作用を持つハーブです。
黄体の機能不全による月経過多や、乳汁分泌不足にも効果があることが証明されています。
女性ホルモンを適正にコントロールする機能をもつチェストベリーは、女性ホルモンの変更によって引き起こされるPMSや更年期症状の緩和に取り入れたい安全性の高いハーブです。(日本で唯一のPMSの市販薬プレフェミンの有効成分はチェストべリー乾燥エキスが使われています。)
当院では、術前術後に症状に合わせたブレンドのハーブティーをボトルサービスで提供しています。
関連ブログ
更年期を乗り切るためのお助けツボhttps://mannendou.jp/2020/01/11/
疲れを癒す若返りのツボhttps://mannendou.jp/2019/07/30/
疲れを癒す甦りのツボhttps://mannendou.jp/2019/07/23/
女性のメンタル不調は栄養が原因だった!https://mannendou.jp/2020/02/24/
CATEGORY
ARCHIVE
- 2025年1月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年10月
- 2021年7月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年10月